スープ

《げんこつ》
豚の大腿骨です。ゲンコツはコラーゲンを含んでいて長く煮こむとゼラチン質に変化し脂肪を乳化させ料理の味をまるくします。ゲンコツは豚頭と並んで得に骨髄が多い部分です。グルタミン酸を含むたんぱく質が多いのも特徴です。
コラーゲンはたんぱく質の一種で、体の形成や機能の正常化に必要不可欠な成分です。人間の全体重のおよそ6%を占めています。皮膚の老化を防いだり、骨粗鬆症や関節炎、老眼や眼精疲労、ガンや動脈硬化を予防する働きをしてくれます。そして免疫機能を高める効果もあります。このコラーゲンはビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がり、効果が倍増します。
《昆布》
昆布というと出汁を取る脇役的なイメージが強いと思いますが、これが、意外!様々な効能があるのです。昆布のヌルヌルしたぬめりは食物繊維のアルギン酸です。食物繊維は整腸作用があることは有名ですが、このアルギン酸なかなか良い奴なのです。コレステロールを包み込み体外に排出、塩分と結びつき体外に排出、腸内の善玉菌を増やしてくれます。
昆布にはカリウムが大量に含まれています。日本人は特にナトリウムをとりやすいので、昆布のようなカリウムの多い食品を摂った方が血圧が安定します。その他にも、新陳代謝を促進してくれる甲状腺ホルモンを作る材料になるヨード。骨や歯を強くするカルシウム。ガン細胞を自殺させる作用が発見された多糖類。更には、美容効果まで!ミネラル・ビタミンが新陳代謝をスムーズにし、皮膚に潤いを与えます。といった様に昆布は名脇役だったのです。
《脂》
脂というと、あまり良い印象をもたれない方が多いと思いますが・・・とんでもありません!
豚肉の脂肪には「リノール酸」などの不飽和脂肪酸が多量に含まれ、血液中のコレステロール値を下げる効果がわかっています。
また、豚肉のたんぱく質にはコレステロール値を下げ肝機能を高める効果があることもわかっています。

アルコールを飲んだ後に、「ラーメンが食べたい」と思った事はありませんか?それには人間の体と、豚骨に深い関わりがあったのです。豚骨にはイノシン酸というアルコールを中和させる成分が多く含まれている為、お酒を沢山の飲む事により血液中のアルコール分が多くなりそれを中和させようとラーメン(イノシン酸)を体が欲しがる...ようです。