日本のロックシーンを語る上で決して欠かすことが出来ない伝説のバンド。それがサディスティック・ミカバンドである。
と、もう改めて書くまでもない超豪華メンバーである。
やはり、この「黒船」は兄が好きで、腐るほどに聴かされたのだが「タイムマシンにお願い」から続く、高中のギターテクニックは今でも強い印象として残っているのである。
これまでの日本の音楽シーンの中でも、これ程の豪華なメンバーを揃えていたグループは例が少ない。
リーダーであった加藤和彦はグループの中心的存在で、フォーククルセダーズの活動や「あの素晴らしい愛をもう一度」の楽曲提供などで既に確固たる地位を築いていた。
ボーカルを担当していたのは、彼の妻である、ミカ。
そして、このバンドにおいても、ひときわ輝く存在であった高中正義。彼のギターテクニックは日本の音楽シーンに革命を起こしたと入っても言い過ぎではないだろう。
ベースを担当したのは、小原礼。彼は、この後バンドを離れ海外に渡ったが、その後任となったのは後藤次利である。
ドラムは、後にYMOで活躍することとなる高橋幸宏。彼は、途中からこのバンドに参加したが、前任はつのだ☆ひろ!
この、「タイムマシンにお願い」は結果的にサディスティック・ミカバンドの代表曲となった。
何度も繰り返される「タイムマシンにお願い」のフレーズ。そして、唐突に始まる高中のギターソロへとつながるアルバム「黒船」の出来は秀逸である。