Disc Review
The Rolling Stones
Year:1964
作曲者にクレジットされているチャールズ・ハーディン・ホレイはとはバディ・ホリーのことである。その彼のバンド、クリケッツのB面でリリースしている。
シングルではストーンズにとって初めてのヒットとなった
ジュリー・ロンドンの夫として知られる、ボビー・トゥループが1946年に作詞・作曲したものをカバーしている。
ルート66はシカゴとロスアンゼルスを結ぶ国道であり、この曲は1946年にナット・キングコールなどがヒットさせている。
3.I Just Want To Make Love
ウイリー・ディクスンの作詞・作曲によるもので、マディー・ウオーターズが1954年にヒットさせている。
ブライアン・ジョーンズがブルース・ハープを奏でている。
オリジナルはジミー・リードで1957年にヒットさせている。
イギリス版のレコードではライターとして、Churran,Carveriと誤記されていたようである。
ローリング・ストーンズ5人の共作としてのクレジット、ナンカー・フェルジ(Nanker Phelge)による作品。
テディ・ベアーズのメンバーでありプロデューサーとして大きな成功を収めたフィル・スペクターとナンカー・フェルジによる共作。
そのフィル・スペクター自身がマラカスを担当している。
クレジットにはスリム・ハーポの本名である、ジェームス・ムーアの名が記されている。
そのスリム・ハーポは1957年にレコーディングしている。
説明するまでもなく、チャック・ベリーのオリジナルによるもの。
チャック・ベリーは特にキース・リチャードが敬愛していた。
このアルバムでは唯一、ジャガー・リチャードのクレジット。
UK版ではフル・レングスバージョンであるがUS版はフェード・アウトバージョンとなっている。
エディー・オランドなどによる、この作品はマービン・ゲイが1963年にヒットさせている。
11.You Can Make It If you Try
テッド・ジャレットの作品で、ジーン・アリスンが1957〜1958年にヒットさせている。
イアン・スチュアートがオルガンを担当
ルーファス・トーマスのオリジナル。この曲はエアロ・スミスもカバーしている。
ドッグとはルーファスが考案したもので、ツイストの後に流行したダンスの一種である。
ストーンズのファースト・アルバムは、ジャガー/リチャードで1曲。ナンカーフェルジで2曲。その他は全てカバーとなっている。
その名もThe Rolling Stonesで多くのR&B作品をフィーチャーしており、彼らがR&Bグループとしてデビューしたことを再確認出来る。
デビュー当時、オリジナルの作品が少ないのはブライアン・ジョーンズの意向が強く反映されているものと思われる。彼は白人には黒人のようなR&Bの音楽は作れることは不可能であると考えていたようである。
当時はUS版とUK版で内容が異なっていたのも特徴。選曲の他、曲順の違いや別テークのものなどがある。UKでは12週連続1位と大ヒットとなった。
尚、現在入手可能なものはほとんどUS版となっている。
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